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カナダ、パスポートにジェンダー中立的な「X」表記を導入【まとめ】

2017/8/31 The Gurdian

www.theguardian.com

記事のざっくりしたまとめ

  • カナダ市民はパスポートの性別表記にジェンダー中立的な「X」を選択することができるようになった。
  • カナダは、オーストラリア、デンマーク、ドイツ、マルタ、ニュージーランドパキスタン、インド、アイルランド、ネパールに並んで、何らかの第三の性別表記を選択可能な国となる。
  • カナダのLGBT人権推進団体であるEagleの理事ヘレン・ケネディによれば、これはノンバイナリー、インターセックスやトランスの人々の直面する困難を認識する最初の重要でポジティブな一歩である。同時にケネディは、「X」表記の導入はこれらの人々が空の旅で直面するアイデンティティ関連の障壁に対する万能薬ではないことを強調し、パスポートにおける性別表記のそもそもの必要性を疑問視した。
  • 今のところ、国際民間航空機関のルールにより、すべての渡航文書には性別表記が必須である。
  • パスポートで「X」を自認する人が他国に入国する際に問題が発生するのではないか、という不安がある。トランスジェンダーに関する法律問題を専門とするトロントの移民弁護士アドリアン・スミスは、LGBTであることが違法でありトランスを自認する人を告訴する法が存在するウガンダやジャマイカのような国において、「X」自認の人々が恣意的な拘留や空港での検査、尊厳を損なう扱いにさらされることを恐れている。

まとめ人コメント

 公的文書の性別表記として何らかの第三のカテゴリーを設ける国が少しずつ増えています。選択肢が増えること自体は良いことなのですが、このような「第三のカテゴリー」が誰にとって有用で、誰にとって有用でないかは意識する必要があります。

トランスジェンダーインターセックス性分化疾患の人もざっくりと「第三の性」のように括られてしまうことがありますが、これは基本的に良い考え方ではありません。いずれの場合でも、原則として「第三のカテゴリー」は女性/男性以外のジェンダーアイデンティティを持っている人や、何らかの理由で自認する性別と法的な性別を一致させられない人が使う(かもしれない)ものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。

リソース

GIDアクティビストの山本蘭さんが日本の外務省にパスポートの性別について問い合わせたことがあったみたいです。外務省の回答が記載されています。

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